吉田類の酒王
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吉田類の酒王

吉田類 PROFILE
吉田類 RUI YOSHIDA

1949年6月1日、高知県生まれ。
酒場や旅をテーマに執筆。イラストレーター&エッセイスト、俳句愛好会『舟』を主宰。著書に『酒場歳時記』(NHK出版)、『酒場のオキテ』(青春出版社)、『東京立ち飲み案内』(メディア総合研究所)などがある。BS-TBSにて『吉田類の酒場放浪記』(DVDも発 売)に出演中。
2010年7月
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北海道・ほろ酔いツアーも無事終了!

 プライベート・ビデオ撮影を兼ねての北海道・ほろ酔いツアーも、小樽の「がつや・しまざき」で打ち上げの運びとなった。ツアー最後の店ながら、異常な盛り上がり。古びた縄暖簾と引き戸という庶民的な居酒屋の店構えにしては、ちょいとゴージャスな内容です。海の荒れで蟹の入荷が無かったものの、大振り本マグロ刺、ラム肉焼きのぶ厚さ、はち切れんばかりのカズノコを孕んだ一夜干しニシンには驚かされた。


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「小樽の客は、特別に舌が肥えているからね」と、店主の誇らしげなお言葉だった。ロック歌手の矢沢永吉さんや、高貴な御一行がお忍びで訪れるのも無理からぬ一軒なのです。ただ、盛り沢山のことゆえ詳しいご報告は、後日とさせていただきます。再会を誓い合った常連さんたちとの、後ろ髪引く別れもあわただしく、羽田行きの最終フライト便を目指した。


東京へ戻った翌日。早々に、幕張メッセでのフード・フェスティヴァルへお邪魔した。相変わらずの幕張イベントホールの広さと人出には圧倒される。会場に着くなり、菊水酒造のブースへ直行。試飲用の新酒が並ぶコーナーで、気付け薬代わりに猪口カップ三杯ほど頂戴。気分がすっきりしたところで、予定のミニ・トーク・ライブに菊水ブースの時間をさいていただいた。人の流れる展示会場でのトークは初めての経験。「話、難しかったでしょう」なんて、ねぎらいの言葉もかけてもらいましたが、どうして、どうして貴重な経験でした。


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数日後、渋谷東急カルチャー・センターでの講演と続き、こちらはエッセイの朗読から初めた。いつになくまじめムードだったが、博水社のサワーや東急目黒線西小山駅近くにある居酒屋「まいどや」の御店主からマグロ刺が差し入れされるなど、やっぱり酒宴ムードも加わった。ちょうどこの時期、4月発売の「東京・立ち飲み案内」(総合メディア研究所)の原稿に追われていたこともあって、珍しく飲み会を自粛する事しばしば。飲んでばかりじゃあないのです。小平カメラマンとのコンビで72店舗の紹介をエッセイ風に書き下ろしました。まあ、〝立ち飲み72夜物語″といったところでしょうか。